概要
1-4章までの内容を要約して、まとめます
積読している方や読もうかなと思っている人のきっかけになれば幸いです
マーケティングの教科書的要素とそれを企業でどう活用していくかという話が一緒にでてくるので、
どちらの目的でこの本を読むのかを決めて、書いてあることがどちらにあてはまるのかを常に考えながら読むとスムーズだと思います
コトラーの戦略的マーケティング―いかに市場を創造し、攻略し、支配するか
「コトラーの戦略的マーケティング」の要約&まとめ
前提
各企業、各製品ごとに1つの戦略の頼るのではなく、様々なマーケティング活動を組み合わせて、独自のマーケティング戦略を構築する必要がある
P12 成功するためのマーケティングの正解は、一つではない。特定の差別化戦略や攻撃戦略に頼るのではなく、企業は、いくつものレベルのマーケティング活動を一つに織り込んだ独自のマーケティング戦略を構築する必要がある
マーケティングとは
本書を通して、 マーケティングとは
マーケティングの役割は
などの各種定義がいくつもでてくる
例えば、下記
P25 マーケティングの中心的な役割は、利益成長を達成することである
P28 マーケティングとは、マネジャーたちが顧客のニーズを評価し、その範囲と強さを測定し、利益を生む機会が存在するかどうかを決定する作業である
P56 マーケティングとは、機会を発見し、開発し、利益を得るための技能である
マーケティングプロセスの全体像
5つのステップから構成される
- 調査
- STP
- MM(4P)
- 実施
- コントロール(市場からのフィードバック、実施結果の評価、STPとMMの見直しと改善)
マーケティングにおける調査とは
P49 よいマーケティングというのは、市場機会についての慎重な調査と、期待収益が企業の財務目標に合致するかどうかを示す戦略提案に基づいた財務上の資産を備えているものである
マーケティング(市場)機会とは
ニーズが満たされていない一定規模のグループを見出すこと
本書ではどうやってみつけるかを3パターン解説してある
- 品不足のときに供給すること
- 新しい方法や優れた方法を用いて既存の製品やサービスを供給すること
- 新しい製品やサービスを供給すること
トータルバリュープロポジションとブランド
P49 ポジショニングとは、顧客の心のなかに、企業が提供するオファーの主要なベネフィットと差別点を植えつける努力のことである
主要なポジショニングの選択は3つ
- 製品の差別化
- コストの差別化
- ニッチャー
この3つを利用しながら、下記の4つのルールを守る
- どれか1つで1番になる
- 残り2つの基準はそこそこ
- 1番の基準は競合に負けないように向上を怠らない
- 残り2つの基準も妥当な水準を維持する
特定のポジショニングの選択
ポイントは 最高の○○
一番でないと意味がない
提供する価値や利益、用途、ユーザー、品質などの要素を検討するべき
バリュー・ポジショニング
価格のポジショニング
大きく分けて5つのパターンから選択するとよい
- よいものより高い価格で
- よいものを同じ価格で
- 同じものをより安い価格で
- そこそこのものをはるかに安い価格で
- よいものをより安い価格で
トータルバリュープロポジション
上記の主要なポジショニング、特定のポジショニング、価値のポジショニングの3つをかけ合わせて、下記の問に答えられるようにする
P50 (バリュープロポジションとは)「なぜあなたの会社のブランドを買うべきなのか」という顧客の問いに対する答えである
ブランド
最初にやることはブランド名を決めること
ブランド名のもつイメージとブランドのもつ価値のポジションと一致していなければならない
そして顧客がブランドから連想するイメージの期待に応えられるように管理する
ブランド名のヒントとしては下記があげられる
- 製品が提供する価値に関する重要な何かを示す
- 製品の機能や色などの品質を示す
- 発音しやすく、認識しやすく、覚えやすい
- 独特
- 多言語で否定的な意味を持たない
ブランドのイメージを強化するツール
スローガン、キャッチフレーズと色、シンボル、ロゴ
スローガン、キャッチフレーズを定め、何度も用いることで、潜在意識にブランドイメージを形成させる
色やシンボルやロゴはブランドを認識する際の助け
マーケティングとは
について自分の考え
上記に紹介した本書の引用はおそらく、どれも正しい
あまりこのマーケティングの定義に頭を悩ませる必要はなく
知っておくべきことはマーケティング=販売戦略ではなくて、
市場調査やニーズの発見から始まって、終わるのは製品が市場から消えるまで続くということ
この長いスパンのある部分にスポットをおいてマーケティングを言語化すると上記のような表現たちになったはず
なので、どれも正しい
読書メモ
マーケティングの教科書的要素とそれを企業でどう活用していくかという話が一緒にでてくる
どちらの目的で読むか決めて、目的にあったほうを重点的に読むと理解が進むはず
流し読みをしてしまうと、おそらく混乱する
自分も5章以降を読むときはマーケティングの教科書的要素を中心に読んでいく