この記事は競馬AdventCalendar2024の15日目の記事です。
前日は枕木らくまさんの「Z400mm f4.5が競馬撮影に良すぎる件」でした。
競馬の4番人気の単勝を買い続ければ、収支がプラスになるという話を聞いた。
そこそこ高いオッズで、悪くない勝率だから、プラスになりそうという話だとは思うが、
そんなことはないだろうと感じる。実際に確認してみよう。
2020年1月から2024年11月末までの中央競馬のデータでみてみよう。
4番人気の勝率、連対率、複勝率、回収率
対象レース数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|
16366 | 9.46% | 21.16% | 33.74% | 77.69% |
回収率は77.69%と厳しい結果になった。
競馬の4番人気の単勝を買い続ければ、収支がプラスになるということはなさそうだ。
せっかくなので、もう少し他のデータも確認していこう。
対象期間における4番人気の単勝オッズは、平均で9.16倍です。
オッズが9倍以下と9倍より高い場合の回収率を比較しよう。
単勝オッズが9倍以下なら勝率、連対率、複勝率、回収率はどうなるのか?
対象レース数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|
10146 | 11.33% | 24.08% | 37.29% | 80.04% |
9倍以下であれば、回収率があがり、基本の払い戻し率と同等なった。
買い続ける実験をするなら、4番人気かつ9倍以下でやるほうが、まだよそうだ。
こちらが良いということは、9倍より高い場合は厳しい結果になる。
対象レース数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|
6220 | 6.40% | 16.40% | 27.96% | 73.84% |
ガクッと下がり、こちらは回収としては相当に厳しい。
次は芝とダートで差があるかも確認しておこう。
芝とダートで4番人気の勝利で差はあるのだろうか?
トラック | 対象レース数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|---|
芝 | 8128 | 9.66% | 21.88% | 35.26% | 79.62% |
ダート | 8238 | 9.26% | 20.45% | 32.24% | 75.77% |
明確に芝のほうが回収率は良いという結果になった。
勝率はそこまで差がないので、オッズが高くても勝つ可能性があるのが芝だということだろう。
最後は競馬場によって差があるかも確認しておこう。
競馬場によって差はあるだろうか?
競馬場 | 対象レース数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2524 | 10.26% | 21.87% | 34.55% | 85.34% |
東京 | 2624 | 10.10% | 22.56% | 35.37% | 83.91% |
中山 | 2340 | 9.74% | 20.98% | 33.97% | 82.02% |
福島 | 1001 | 9.59% | 20.68% | 32.37% | 76.65% |
中京 | 1980 | 9.14% | 20.61% | 33.13% | 75.11% |
京都 | 1385 | 8.95% | 20.79% | 33.57% | 73.48% |
小倉 | 1381 | 8.98% | 21.00% | 33.38% | 72.56% |
函館 | 720 | 8.75% | 21.53% | 35.56% | 69.57% |
新潟 | 1572 | 8.59% | 20.29% | 32.12% | 69.49% |
札幌 | 839 | 8.70% | 19.19% | 30.99% | 68.12% |
こちらは明確に差が出た。
最も高い阪神と最も低い札幌では、17%ほども回収率に差がある。
阪神、東京、中山であれば、ずっと4番人気を買い続けたときに、収支がプラスになる日もあるかもしれない。
まとめ
競馬の4番人気の単勝を買い続ければ、収支がプラスになるという話を聞いた。
4番人気の単勝回収率は77.69%と低く、収支がプラスになる可能性は低い。
また、オッズや芝・ダート、競馬場による回収率の違いも確認したが、
どの条件でもプラス収支を達成するものはなく、厳しい結果になった。
阪神、東京、中山競馬場が比較的高い回収率を示したが、それでも収支をプラスにするのは難しいだろう。